大津vs慶誠(写真=井芹貴志)
ただ、古木監督の恩師でもある大津の平岡和徳監督が「選手たちが真面目にボールを追いかけ、攻撃も守備も献身的にプレーしていたのは、チームとして真摯に取り組んでいる成果。監督の性格がチームには出るものだが、今日のパフォーマンスは彼の姿勢を示していたと思う」と述べていたとおり、組織的な守備や積極的にボールを動かそうとする姿勢には好感が持て、今回の結果を財産として、今後は安定して上位に絡んでくるチームになるだろう。
4連覇を果たし全国出場を決めた大津の山城朋大監督は、先制を許して追う展開となった準々決勝の東海大学附属熊本星翔との試合を例に挙げ、「自分たちのサッカーをすればいけると感じたと思うし、大会を通じて『やるべきことをやることの大切さ』を学んだと思う」と評価。交代選手が得点に絡むなど、高いレベルでの積み上げを通じて、選手層も厚みを増していることを感じさせた。「選手権の準優勝という結果を超えることも含めて、今年のチームのテーマは『超越』なので、個人としては得点力をもっと高めて、全国優勝を狙いたい」とキャプテンの小林。最後の敗者となった今年1月の悔しさを、まずは夏の舞台で晴らす。
(文・写真=井芹貴志)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選