攻玉社のMF荒木俊多は鋭い突破を披露。終盤には得点も(写真=多田哲平)

 ただ後半に入ると、より前掛かりになった攻玉社にゴールに迫られる。2分にはDF13河田一心(2年)の放った鋭いCKからシュートまで運ばれると、9分にはカウンターでFW11木ノ内雅士(3年)からFW9山室侑大(3年)へとつながれ、あわや失点という場面を作られた。

 さらに10分にはMF14荒木俊多(2年)に単独突破を許して、決定的なピンチを迎えた。

 しかし、これを凌ぎ切ると、12分に右サイドを抜け出した頼からの中央へのパスを高橋遼がダイレクトで振り抜き、追加点を奪取。チームに精神的な余裕を与えるゴールを決めた。

 その後も21分には相手FW山室にシュートを許し、23分のCKではDF4梅沢論(2年)にヘディング弾を浴びるなど度々ゴールを襲われたが、GK1津曲隼人(3年)に加え、DF2河瀬匡貴(3年)、DF3水戸雄一郎(2年)、DF15廣野天祐(3年)の3バックがゴール前に築いたブロックは容易には崩れなかった。

 そして32分にはCKから高橋遼が、勝利をグッと引き寄せる3点目をゲット。37分に相手MF荒木に決められ1点を献上するも、3-1で試合は終了。快勝を収めた本郷が初戦を突破した。

 敗れた攻玉社も、右SBのDF田代陸斗(3年)の豪快なアップダウンや、MF荒木のキレのあるドリブルなど見どころは少なくなく、全体が噛み合った時の速攻は相手の脅威となっていた。

(文・写真=多田哲平)

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