東工大附もMF足立知憲を中心に攻撃を展開した(写真=多田哲平)
後半に入っても都立三鷹中等の優位は変わらない。
14分には宇江城が、28分には池田が、31分には再び宇江城が、そして33分にはDF13三浦遼太郎(3年)がミドルシュートを放つ。しかし、いずれも枠を捉えられなかった。
待望の瞬間が訪れたのは35分だった。途中出場のMF23鶴岡勇哉(3年)が敵陣中央からシュートを放ち、ゴールネットを揺らす。都立三鷹中等の選手たちは一斉に殊勲の得点者のもとへ駆け寄った。
終盤に入ると、前掛かりになった東工大附の猛反撃を受けるも、これをDF4青木慧太(3年)、DF16平野瑞樹(3年)ら守備陣がはね返してシャットアウト。見事に逃げ切りに成功した。
初戦を突破した都立三鷹中等は、ブロック決勝で明星学園と対戦する。
一方で惜しくも敗れた東工大附も最後まで諦めなかった。相手のプレスを巧みに剥がしたMF5篠原烈士(1年)のテクニック、MF10足立知憲(3年)の機動力、途中出場のFW14バイヤー快斗(2年)の抜け出しは目を見張った。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選