都立東のFW小倉陽斗のドリブルも見応えがあった(写真=多田哲平)

 8分、10分と決定機を迎えると都立東大和はそこからさらに攻勢を強め、FW10馬越暖大(3年)とFW5行武夏夢(3年)の両サイドハーフを起点に素早いサイド攻撃を展開。また、そこにDF3横山風雅とDF9渡邊旬(3年)という両SBが絡み、打開を図っていった。

 スコアが動いたのは11分。都立東大和はCKで、ゴール前の混戦からネットを揺らす。

 さらに18分には、左サイドでボールを受けた馬越が鋭いカットインでDFを剥がしていくと鮮やかなミドルシュートを突き刺し追加点をゲット。

 32分に相手FW20山田集也(2年)にゴールを許しながらも、終盤には立て続けにチャンスを作り3点目を目指した。

 3点目こそ奪えなかったものの、最後まで追加点を許さず、結局馬越のゴールで勝ち越し。逃げ切った都立東大和は2次トーナメントへの進出を決めた。2次トーナメントの初戦では、実践学園との対戦に臨む。

 一方、都立東が時折繰り出したカウンターは迫力があった。FW7小倉陽斗(2年)のドリブルは都立東大和のDFを少なからず混乱させ、SBのDF6井垣俊平(3年)のオーバーラップは攻撃に厚みをもたらしていた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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