都立大島海洋国際・大島も身を挺してゴールを守った(写真=多田哲平)
7分に斎藤の胸パスを預かった高木が放ったシュートも、13分に再び高木が抜け出して繰り出した左足の一発も、枠を捉えることができない。
それでも、15分に高木が中央エリアを突破して放ったシュートのこぼれ球に、斎藤が反応。がら空きのゴールに押し込み、ついに青山学院は同点ゴールを奪った。
「最初はちょっと雰囲気が悪くて、このままズルズルいっちゃうかなと思っていました。でも後半に入って2点目を決めてから、チームに声が結構出始めました。この2点目がターニングポイントだったかなと思います」と述懐するのは、その2点目を決めた斉藤だ。
これで息を吹き返した青山学院は、ここから猛反撃を開始する。
同点とした2分後の17分、右サイドから持ち運んだ高木が鋭いシュートをゴールに突き刺して逆転に成功すると、31分には途中出場のMF22猪狩伊吹(3年)が蹴ったFKが直接ゴールに吸い込まれ、2点のリードを広げた。
なおも青山学院の反撃は止まらず、33分に斎藤がPKを沈め、34分には左サイドを崩して最後は江積が追加点。終わってみれば6-2と4点差をつけての快勝だった。
対する都立大島海洋国際・大島も、DF4柏木輝央(3年)とDF18三河煌(1年)のCBを中心に、身体を張って守っていたものの、青山学院の猛攻を食い止めることはできなかった。
見事な逆転勝利を収めた青山学院は2回戦へと駒を進めた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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