CKから2得点。青山学院は空中戦の強さを発揮した(写真=多田哲平)

 ところがその後は青山学院の猛追を受ける。そして後半40分、またもCKから相手DF7田村祐貴(2年)のヘディングで劇的な同点ゴールを許し、ゲームを振り出しに戻される。

 そのままPK戦へと突入(延長戦はなし)。終了間際の劇的な同点弾とあって、勢いでは青山学院に分がありそうだったが、このPK戦でGK1鈴木悠生(3年)が奮闘する。

 鈴木は相手の2本目のキックを横っ飛びでセーブすると、4本目もストップ。チームメイトのキッカーたちに精神的な余裕を与えた。

 守護神の活躍に応えるように、明治学院のキッカーは4人が成功させて、見事に青山学院を振り切ってみせた。

 接戦を制した明治学院は、5月1日のブロック決勝へと駒を進める。

 一方敗れた青山学院の戦いぶりも見事だった。特にFW23斎藤真生(3年)のポストワーク、FW11高木翔希(2年)のドリブル突破、DF4上野陽日(3年)の豪快なアップダウン、DF7田村とDF2松本路生(3年)の粘り強さには目を見張るものがあった。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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