豊島学院も山崎真ノ介のゴールで一時は同点に(写真=多田哲平)

 後半18分にはCKから相手のMF9山崎真ノ介(3年)にヘッドを叩き込まれて同点とされたが、駒込の選手たちは怯まずに追加点を狙いに前掛かりに攻め立てた。

 すると、21分にその積極的な姿勢が奏功する。仕返しとばかりに追加点は豊島学院の得点と同じくCKから生まれた。ゴール前へと上がったボールに石井が合わせて勝ち越し点を奪った。

 そして、この1点のリードを守るべく、全員が出足の速い寄せで、サイドを大きく使った豊島学院の攻撃に食らいついていく。

 終盤には相手が長身のDF2大江紡生(2年)を最前線に上げてパワープレーに出てきても、これを見事に退けた。

 雨中の接戦を制した駒込は、都大会への切符を手にした。

 かたや1点差で敗れた豊島学院も、迫力ある攻撃を展開。山崎とFW18小泉直翔(3年)の推進力、そしてMF8田淵啓士郎(3年)とMF7伊藤純実(3年)のスピード溢れる突破、ボランチ名良橋の機を見たゴール前への飛び出しなど、多彩な形で打開を図った。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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