県立浦和も終盤まで集中した守りを見せていた(写真=多田哲平)
しかし結局、前後半の80分ではゴールは割れずにスコアレスで延長戦に突入。そして、延長戦でも様相は変わらない。
両チームともゴール前にロングボールを放り込みながら好機をうかがうものの、互いの守備陣が身体を張り合い、スコアはなかなか動かなかった。
ところが、延長後半もアディショナルタイムに入り、このままPK戦かと思われた矢先に、ついにスコアが動いた。
川口東のCKのチャンスで、水野が蹴り入れたボールに、トップで途中出場していたDF25高橋慎之介(3年)が豪快に合わせて、ゴールネットを揺さぶる。約100分間保たれていた均衡は、最後の最後に破られた。
このまま勝ち切った川口東は、ブロック決勝へと駒を進めた。
惜しくも敗れた県立浦和も、その戦いぶりは見事だった。とりわけ村田のパスを捌く技術、桑原の鋭いキック、MF11三上颯太(3年)の左足でのクロスは秀逸だった。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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