高松工芸の堅守崩した高知中央 初の四国王者に輝く!

高松工芸 vs 高知中央

 コロナウイルス感染拡大防止のため無観客試合で開催された「四国高等学校サッカー選手権大会」。記念の第10回大会を鳴門渦潮が3連覇で締め、県総体2位・徳島商の全国出場もアシストした女子決勝戦の翌日、実に71回目となる男子決勝戦は、高知県2位・高知中央と香川県2位・高松工芸との間で争われた。

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 1回戦では3-2でインターハイ出場の高松商(香川県1位)に競り勝ち、準決勝では愛媛県2位・帝京第五との延長戦を1-0で制した高知中央のフォーメーションは「4-3-3」。GKは1新田莉己(2年)。4バックは右から4佐藤亮介(3年)、キャプテンの5小寺智尋、19松尾奏幸(2年)、12木村斗貴(2年)。ダブルボランチは右が6片山良雅(3年)、8木村駿太(3年)。トップ下が14鎌倉陸(3年)。両ワイドが大きく開いた3トップは右から10和氣有祐(3年)、17高田俊弥(3年)、7中西拓斗(3年)となった。

高松工芸 vs 高知中央

 対して1回戦では高知(高知県1位)を2-1、準決勝では徳島科学技術(徳島県2位)に3-0といずれもインターハイ出場校を撃破してきた高松工芸のシステムは変則的な「4-5-1」。GKは1光家遼(2年)。4バックは右からキャプテンの2岡川加寿哉(3年)、3藤本祐也(3年)、5飯干聖也(3年)。ダブルボランチは7原田夏里生(3年)と15浅井慈瑛(2年)。右MFが10岡川雅哉(3年)、左MFが6木村風登(3年)。トップ下が8逢坂光晴(3年)。ワントップが9西山亮太(3年)。ただし、実際はほとんどの時間は左MFの木村が左SBの位置まで下がり5バックを形成。さらに守備時にはワントップの西山も逢坂の位置まで下がって横並びとなる「5‐5-0」システムを敷いた。

 人工芝グラウンドに強い日差しが降り注ぐ中、高松工芸のキックオフで始まった試合は、高知中央のポゼッションに対し高松工芸が堅守速攻を狙い中盤でもみ合う時間帯が20分以上続いた。その中で最初に決定的チャンスをつかんだのは高松工芸だった。

 「自分たちの戦い方を選手たちが理解してくれている」と2006年・四国リーグ時代のカマタマーレ讃岐初代監督を務めた土居幹夫監督も評価する統一意識で、高知中央のラストパス、クロスを弾き返し続けた彼らはボールを奪うとすかさず逢坂、西山らが前向きに仕掛け高速カウンターへ移行。23分には岡川雅哉のシュートがクロスバーを叩くと、28分には右サイド・木村の直接FKから原田がシュート。このシュートはGK正面に終わったが、試合の主導権はボールを握られている高松工芸のペースになりつつあった。

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▽令和4年度四国高等学校サッカー選手権大会
令和4年度四国高等学校サッカー選手権大会