大津 vs 熊本国府(写真=井芹貴志)
リードを奪ったことで余裕が生まれた大津は、その後もボールを保持して熊本国府陣内でゲームを進め、59分には相手のクリアボールを拾った坂本龍之介が山下に預け、そこからボックス内まで入ってリターンを受け右足で突き刺しリードを広げる。67、70分と小林が続けて迎えた得点機では決めきれなかったものの、74分、先制点を挙げた香山に代わって55分に投入されていた岩﨑大翔が右から自ら持ち込んで3点目を決め、勝負を決定づけた。
前半は得点が奪えず苦しんだ大津だが、シュート数では相手の4本に対して25本と圧倒。山城監督は、「チームとしてプレミアリーグを戦ってきて、昨年の3年生が抜けた後の土台ができあがってきた。交代選手がパワーを出してくれたが、選手権の舞台に戻るために準決勝の内容を改善して、もっと成長しないといけない」と述べ、主将の小林も「昨年の結果を『超越』することをテーマにやってきたので、もう一度全国へ行くために、決勝ではしっかり点を取って勝利に貢献したい」と決意を口にした。今年1月に逃した大きな目標に再び挑戦するには、決勝戦もあくまで通過点だ。
(文・写真=井芹貴志)
▽第101回全国高校サッカー選手権熊本予選
第101回全国高校サッカー選手権熊本予選