後半の3得点で熊本国府を下した大津が、連覇のかかる決勝進出を決める

大津イレブン(写真=井芹貴志)

 5日、熊本市中央区の水前寺陸上競技場で、第101回全国高校サッカー選手権熊本予選の準決勝2試合が行われ、第1試合は昨年度の全国大会で準優勝を果たしている大津と、県高校総体の準決勝で敗れたリベンジを期す熊本国府が対戦した。

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 大津は立ち上がりから右の田原瑠衣、左の香山太良ら両サイドを起点に熊本国府を押し込み、191cmのFW小林俊瑛の高さを生かしたクロスボールを供給してゴールに迫る。しかし、熊本国府はそうした大津の狙いを踏まえてGK佐々幸史朗やCBの花田原輝らを中心にゴール前に人数をかけて跳ね返し、奪ったボールはシンプルに前線へ入れる形で反撃。

 大津の山城朋大監督が「攻めた後のリスク管理など、いつもはセンターバックとサイドバックを中心に整理されているが、こぼれ球がボランチ脇にこぼれることが多く、ボールを見てしまってうまくゲームに入り切れていないところで、相手の9番(城洸佑)におさめらて攻撃された」と振り返っているように、セカンドボールを回収できずに運ばれ、シュートを許す場面も。それでも最後のところではGK西星哉ら守備陣が危なげなく抑えて決定機は与えなかった。

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▽第101回全国高校サッカー選手権熊本予選
第101回全国高校サッカー選手権熊本予選