キッカーを託されたGK秦琥太朗が真ん中に蹴り込み、大分南が初の決勝へ
大分南が初の決勝へ
開始20秒で先制点を奪い、4分後には追加点をもぎ取った。キックオフから僅か5分で2-0。そこから同点に追い付かれ、数的優位の状況を生かせずにPK戦まで粘られた。だが、初の決勝進出を目指すチームは粘り強く戦い、今夏の総体出場校を撃破して初の全国舞台まであと1勝とした。
10月29日、第101回全国高校サッカー選手権大分県予選の準決勝が大分スポーツ公園サッカー場Bコートで行われ、第1試合で大分南が大分鶴崎を下して11月5日のファイナルに駒を進めた。
「ボールを持たれるのは覚悟していた」(三重野英人監督)という言葉通り、戦前は大分鶴崎に苦戦することが想定されていた。そこで大分南は立ち上がりからパスを繋がず、シンプルに前線に蹴るスタイルで主導権の掌握にトライ。すると、キックオフ直後の20秒だ。前線にボールを蹴り込むと、FW坂井元汰(3年)が最終ラインの背後に飛び出す。うまくボールを収めると、GKをうまく外してゴールを決め、狙い通りの形からいきなり先制点を奪った。これで勢いに乗った大分南は5分にもチャンスを掴む。右サイドを崩すと、こぼれ球に反応したMF森海翔(3年)が右足で蹴り込んでリードを広げた。
▽第101回全国高校サッカー選手権大分予選
第101回全国高校サッカー選手権大分予選