武蔵台 vs 八幡南(写真＝中倉一志)

　1次予選免除のシード校8校を含め参加125校で争う第101回全国高校サッカー選手権福岡予選(35分×2)。27日には各地で1次予選突破を懸けた戦いが行われ、筑後広域公園サッカー場で行われた武蔵台と八幡南との対戦は武蔵台が劇的な逆転勝利を収めて1次予選突破を果たした。

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　先制点は八幡南。開始早々の7分にゴールネットを揺らすと全員がアグレッシブに戦うスタイルで武蔵台の特長を消して試合を進める。ボールの支配率だけで言えば圧倒的に上回るのは武蔵台。だが、ボールを持つことが優勢だとは限らないのがサッカーというスポーツ。八幡南は要所を抑えて武蔵台にサッカーをさせない。際立っていたのは全員がアグレッシブに仕掛ける守備だった。

　まずはファーストディフェンダーが激しくボールを寄せると、それに連動して1人、2人とサポートしてボールホルダーから自由を奪う。球際の争いでは巧みにボールと相手の間に身体を入れて奪い取る。出足の鋭さでも武蔵台を上回りセカンドボールをことごとく回収する。そんな八幡南の守備の前に武蔵台は前を向くことができずに横パスやバックバスを繰り返すばかり。ようやくゴール前に迫ったかと思えば、八幡南の身体を張った守備にシュートに持ち込めない。前半は八幡南の思惑通りの展開で試合が進んだ。