飯塚が体現した「0.01秒のこだわり」…東福岡の牙城を破り初の全国出場
飯塚は東福岡を破り悲願の全国出場を決めた(写真=中倉一志)
10月22日、第101回全国高校サッカー選手権福岡予選2次予選決勝がベスト電器スタジアムで行われ飯塚と東福岡が対戦。前年度の決勝戦と同じ顔触れとなった戦いは前半終了間際に飯塚が先制。その後も試合をコントロールする飯塚は、終盤の東福岡のパワープレー気味の攻撃も堅守ではね返して1-0で勝利。初の全国高校サッカー選手権への出場切符を手にした。
「兎を追い越す亀となれ」をスローガンにコツコツと積み上げてきた飯塚。試合前に部員たちに配られたTシャツには「Today is the Day(今日がその日だ)」の文字が描かれていた。その言葉通りに手にした全国高校サッカー選手権への切符。その戦いはまさに集大成と言えるものだった。
昨年、延長戦の末に東福岡に敗れた時に、中辻喜敬監督(飯塚)が部員たちに求めたのは「52週間の積み重ね」「0.01秒にこだわる」というものだった。
「0.01秒縮められたら、10センチ、15センチ、ボールとの距離を縮められるし、最後はその差。そのわずかな差を詰めていくために52週間にわたってフィジカル、戦術がきちんと計画立てられているから信じてやってくれ。それを52週間、100%でやってくれたら必ず圧倒できる」
中辻監督はそう話して部員たちとともにこの日に備えて来た。
▽第101回全国高校サッカー選手権福岡予選
第101回全国高校サッカー選手権福岡予選