広島皆実イレブン(写真=会田健司)
この大舞台で「公式戦で決めた記憶がない」という金山の貴重な同点弾が飛び出し、試合を振り出しに戻した広島皆実は、その後も追加点を狙っていく。
しかし、粘る広島国際学院の前にゴールを割ることが出来ず後半戦も終了。10分ハーフの延長戦でもゴールは生まれず、勝負の決着はPK戦に持ち越された。
PK戦では広島皆実のGK1大代初芽が2本連続セーブをみせると、負けじと広島国際学院のGK1岡﨑翔真も2本連続シュートストップ。さらに先行の広島国際学院は3本目もポストに弾かれ、両チーム合わせ5人が蹴って一本も入らない異常事態。しかし、後攻の広島皆実は3番目で登場の宮迫が見事に成功し流れを断ち切ると、GK岡本が5本目も止めて勝負あり。広島皆実がPK戦を2-1で制し2年ぶりの優勝を果たした。
ゲーム後、勝利した広島皆実の小熊和人監督は「絶対に点は入ると思っていました。選手が興奮していたので"落ち着いてやれば大丈夫だよ!"と。"今日の決勝も楽しんでやろう!"と言っていました」とハーフタイムには大舞台で気持ちが空回りする選手を落ち着かせたと明かした。
全国に向けては「失点を恐れずにどんどん攻撃に行けるチーム。今日みたいな攻撃でもっと点を取れるゲームを、全国の強豪相手にも攻撃を意識して、楽しいサッカーを展開できればと思っています」とコメント。
▽第101回全国高校サッカー選手権広島予選
第101回全国高校サッカー選手権広島予選