松本国際は決勝進出を決めた(写真=田中紘夢)

 試合はこのまま2-1で松本国際が辛勝。エースの高城がフィジカルを生かした力強い突破で2得点に絡んだ。「ウエイトもそうだし、2年前からドリブルの技術も練習していた。『自分が、自分が』と行くところがあっても良いかなという気持ちだった」と言うように、ストライカーらしいエゴが光った。

 また司令塔の矢越は、両チーム最多となる4本のシュートを披露。数ヶ月間の負傷から実戦復帰したばかりで「試合勘がない」と吐露したが、広範囲でボールを受けてリズムを作った。負傷明けにはJクラブの練習にも参加し、「プレッシャーとか切り替えの速さが違いすぎてまだまだ足りないと思った」。チームに合流してからは下半身のトレーニングに励み、バージョンアップを図っている。

 この2人だけでなく、各ポジションで個が光る松本国際。11月6日の松商学園との決勝でも、タレント力を発揮できるだろうか。

(文・写真=田中紘夢)

▽第101回全国高校サッカー選手権長野予選
第101回全国高校サッカー選手権長野予選