桃山学院イレブン(写真=会田健司)
後半、最初にスコアを動かしたのは桃山学院。50分、GKからのフィードを収めたDF6島野礼央の落としから石井がドリブルで持ち運ぶと「ゴールが見えた時に"ここしかない!"と思った」とボックスの外から右足のインで巻いて狙う。石井の狙い澄ましたシュートはGKの手をかすめてゴール右に収まった。
試合が振り出しに戻ると、興國の内野智章監督が先に動く。61分に2枚替えを行いギアを上げると桃山学院を押し込んでいく。桃山学園も72分にFW17松岡大紀を投入し勝負に出る。
そして2点目を先に奪ったのは興國。DF6古瀬夢叶のクロスをボックス内でFW9山﨑帝がヘディングで繋ぐと、宮原の落としから千葉が右足で狙う。この千葉のシュートがDFのブロックで当たって高く上がると、「一発目で決めたかったですけど、(ボールが)上がった瞬間にケガしてもいいから突っ込めと思った」と千葉が自らヘディングで押し込み勝ち越しに成功した。
試合終盤で興國が再びリードを奪ったがこれでは終わらなかった。桃山学院は失点から1分後、左サイドから攻め込むと石井が下代とのワンツーで抜け出しボックス左に侵入。石井がマイナスに折り返すと、ゴール前でフリーになったMF20坂上宗太郎が右足でゴールに蹴り込む。直前に投入されたばかりの坂上がファーストタッチで同点ゴールを決めた。
試合はこのまま前後半で決着がつかず、10分ハーフの延長戦に突入。桃山学院は90+2分に決定機を迎えるも松岡のシュートはDFにブロックされ決め切れず。試合はPK戦に突入する。
▽第101回全国高校サッカー選手権大阪予選
第101回全国高校サッカー選手権大阪予選