PK戦でセーブし勝利に貢献した興國GK山際壮太(写真=会田健司)

 PK戦では後攻の興國が5人連続で成功させると、3本目をGK山際がセーブ。PK戦を5-4で制した興國が桃山学院を下し決勝戦に駒を進めた。

 両チームが自分たちのスタイルでぶつかり合った好ゲーム。そして強い気持ちがぶつかり合った死闘となった。

 その死闘を制した興國の内野監督はゲーム後「桃山さんの攻撃が凄く魅力的で、その桃山さんとこういう舞台で当たれて、何とか勝つことが出来て本当に良かったと思っています」とコメント。さらに「勝負が掛かった試合で(桃山学院監督の)堀先生と絶対守備的なサッカーをしないでやろうとずっと言っていたので、お互いに点を取り合うことが出来て良いものをみせられたんじゃないかなと思います」と桃山学院のサッカーを賞賛し、同年代の指導者仲間でもある堀監督との約束についても明かした。

 決勝に向けては「(履正社監督の)平野先生は僕らが弱小の頃からずっと色んなことでお世話してくださって、本当にリスペクトしている監督さんですし、今年の履正社はJリーガーも2人出ていて本当に良いチームなので、決勝にふさわしい最高のゲームをしたいと思います」と意気込みを語った。

 決勝の相手はユース年代最高峰リーグのプレミアWESTを戦う履正社。これ以上ない決勝の相手。

 「履正社がどこかで負けて僕らが全国に出るんじゃなくて、あの履正社に勝って出たい」と内野監督が言うように、今年の履正社は興國が乗り越えなければいけない相手だ。

 その舞台は整った。大阪の頂点を決める戦いは11月12日、ヨドコウ桜スタジアムで行われる。

(文・写真=会田健司)

▽第101回全国高校サッカー選手権大阪予選
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