三田学園vs報徳学園(写真=森田将義)

 試合終盤は大型のDF3新井生(3年)を入れてパワープレーに出た三田学園を冷静に対処。アディショナルタイムには自陣で与えたFKのカウンターから、瀧田がスペースを抜け出し、シュートを狙うなど強かに2点目を狙った。最後は上手く時間を使って、逃げ切った報徳学園が48年ぶりとなる選手権出場に王手をかけた。

 プリンスリーグとの連戦を強いられた影響もあり、インターハイはベスト16で神戸星城に敗戦。昨年の選手権予選は相生学院に敗れるなど、新興勢力の勢いに飲まれる試合が続いていた。夏の早期敗退により、今予選は予選ラウンドからの登場を強いられたが、試合数を多く経験することにより、出場機会を得た選手が増え、チームの指揮は上がっている。滝川戦、神戸星城戦と苦しい試合が続いているが、苦しみながらもきっちり白星を掴んでいるのはチームとしての成長だ。「いつも(選手に)ミーティングで言うのですが、自分たちが積み上げてきた物を出すだけ。実際、積み上げを感じる」(高田監督)。残す1試合の決勝でも、これまで積み上げてきた成果を発揮できれば、自ずと歓喜が待っている。

(文・写真=森田将義)

▽第101回全国高校サッカー選手権兵庫予選
第101回全国高校サッカー選手権兵庫予選