試合が再び動いたのは、延長前半8分。右サイド高い位置から柏木がロングスローを入れると、落下点に上手く入ったDF5世羅大和(3年)が頭で合わせて勝ち越し点をマーク。延長後半は上手く時間を使って、逃げ切りに成功した。
今年のチームは昨年から試合に出ている選手も多く、準決勝で敗れた昨年の選手権の悔しさを今でも鮮明に覚えている。「昨年の選手権も準決勝で負けてしまった。チームとして忘れ物を獲り返そうという感じでやっていたので、取り返すことができて良かった」(大島)。7年ぶりとなる決勝で初の全国大会出場をかけて戦うのは、新チームになってすぐに新人戦の阪神予選決勝で敗れた報徳学園。2試合続けてリベンジ達成というのは、描くストーリーとして持ってこい。芦屋学園の全員が再び最高な日を過ごすつもりでいる。
(文・写真=森田将義)
▽第101回全国高校サッカー選手権兵庫予選
第101回全国高校サッカー選手権兵庫予選