常磐もFW狩浦斗希を軸にカウンターから得点を狙った(写真=多田哲平)

 しかし全員がガッチリと自陣に引いて守る常磐のブロックを切り崩せない。16分のDF6山内恭輔(3年)のFKも相手GK12中里陸(3年)に止められ、23分の青柳からFW15山本颯太(3年)へのパスもわずかに合わず。34分の小池のヘディングも守護神・中里にストップされた。

 常磐の堅牢を、ついにこじ開けたのは37分。ペナルティエリア右を抜け出した青柳からのパスにMF8大久保帆人(3年)が滑り込みながら合わせてゴールネットを揺らす。チームメイトに精神的余裕をもたらし、相手に焦りを与える先制点だった。山田耕介監督も「前半に1点取れたのは大きかったです」と振り返っている。

 後半に入っても「攻める前橋育英、守る常磐」の様相は変わらない。ただし、機を見て鋭いカウンターを繰り出す常磐にゴールに迫られる時間が増える。

 それでも相手FW11狩浦斗希(3年)とMF8森颯斗の2トップの飛び出しやセットプレーを、DF24ポンセ尾森才旺(3年)とDF13杉山陽太(3年)の2CB、GK1雨野颯真(2年)を中心にはね返していく。

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