熊谷もGK新船大智らが体を張った(写真=多田哲平)
後半に入ってもボールを握ったのは川口市立だ。
47分にゴール右上を狙った痛烈なシュートをGK1中村遼太(2年)が超ビッグセーブで防ぐと、55分、ペナルティエリア右を抜け出した吹野のパスから長谷川がゴールを射抜き追加点をゲット。吹野は1得点・1アシストの活躍だ。
それからも熊谷が前がかりになったところをカウンターで応戦。63分には中嶋が、64分には長谷川が、66にはMF20松田倖(1年)が、ポストやバー直撃のシュートを立て続けに放っていった。
終盤にも攻め立て、78分には右サイドから切り込んだ松田がダメ押しの3点目を決める。3-0で勝利した川口市立は、決勝トーナメント進出を決めた。
一方で敗れた熊谷も、全員が体を張り健闘した。とりわけGK1新船大智(3年)、DF5米光将太郎(3年)、DF6清水小太郎(3年)、MF4笠原太陽(3年)ら最終ラインの粘り強さが光った。試合後に田渕常夫監督が言う通り「胸を張っていい」戦いぶりだった。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選