武蔵越生 vs 武南(写真=河野正)

 前回大会は3回戦で優勝候補筆頭の昌平を1-0で倒し、今回も有力校の武南に1-0で勝利して3年連続のベスト8進出。就任2年目の井上監督は「最後まで持ち味である粘り強さを発揮し、守備陣はチャンレンジアンドカバーで応対してくれた」と喜んだ。

 指揮官には優勝とかベスト4とかの意識はまるでなく、いい試合をすることがモットーだそうだ。あとは結束力。「メンバー入りしている選手は、部員170人の代表ですからね。試合に出られない仲間のためにも頑張らないといけない」と述べる。ただ「やっぱり3年生には思い入れがあります。最後の大会ですからね」と語る。選手から“精二さん”と呼ばれて慕われる指揮官は、8強入りにもオーバーに喜ぶことはなく、いつもと変わらぬ佇まいだった。

(文・写真=河野正)

▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選