立教新座はベスト8進出を決めた(写真=佐藤亮太)

 それでも無失点だったのは1年生守護神の凌晴斗の確実なセービングがあってこそ。細い体型だが、ここぞの判断では正確かつ思い切りが良く、迷いのなさがあった。これがチームに安心感を与えた。

 ただ、そのGK凌は前半途中に痛めた足首の状態が悪く53分に負傷交代。しかし代わって入ったGK細田昊汰(2年)も引き続き、安定したプレーを見せ、引き締めたことが大きい。

 今季、主力選手の負傷離脱により本来目指すサッカーができず、これまで守備に追われる試合が多かった。その分、「勝っている時の試合の動かし方が課題」と前田監督は前を見据えた。

 それでも決めるときに決め、守るときに守り切った3-0の完封劇は次の昌平戦で活かされるはずだ。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選