昌平 vs 埼玉栄(写真=河野正)

 埼玉栄の滝井友和監督が悔やんだ3連続失点となり、「同点にしていけると思いましたが、6分間での3失点がすべてです。後半の昌平がノッキングしていたことを思うと、なおさら悔いが残る」と残念がった。

 滝井監督の指摘する通り、後半は11本のシュートを打ちながらも無得点。鄭が3分と14分のビッグチャンスを決めれず、トップ下の篠田翼(3年)も4分とアディショナルタイムの決定機を外すなど、崩しの形までは持ち込んでいたが、シュート精度を欠いた。

 埼玉栄は27分にMF荒井大和(3年)が沖中とパス交換し、難度の高い中央突破から見事な一撃を沈めた。35分にも荒井が決定打を放ったが、GK上林真斗(3年)の判断のいい飛び出しに防がれ、反撃もこれで終幕した。

 昌平の藤島崇之監督は「追い付かれてから3点取れたことは評価できるが、2失点したことは課題です。決勝に向けてはこのあたりを修正し、後半の出来もあまり良くなかったので、もう1度気を引き締めて臨みます」と準決勝の内容を総括した。

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