浦和学院 vs 東京成徳大深谷(写真=河野正)

 立ち上がりは浦和学院の外からの攻撃にやや守勢に回る時間帯もあったが、木村の安定した捕球やこぼれ球への出足の速さで決定打を許さなかった。

 前半13分に武器のひとつであるセットプレーから先手を取った。木村の長いパントキックが相手の反則を誘い、中央やや左サイドでFKを獲得。左SB鈴木嵐(2年)の巧妙な左足キックを右SB辻本晴也(3年)が、半身の難しい体勢からヘディングで勢いよく突き刺した。

 狭山ヶ丘との準々決勝でも右ロングスローから決勝点を奪ったが、「自分は身長が170センチしかないので、相手とどう競り合うかポジショニングの取り方を考えています。FKはうちの強みなので得点できてうれしい」と先制ゴールを喜んだ。

 7分後には、早くも決勝点となる2点目をものにする。ボランチ高橋流(3年)からのくさびのパスを預かったFW平井心瑛(2年)が、浦和学院のDFに後ろから倒されてPKを獲得。これを鈴木がGKの逆を突く左隅にきっちり沈めてリードを広げた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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