浦和学院 vs 東京成徳大深谷(写真=河野正)

 浦和学院の村松浩監督は「残念のひと言。互いに持ち味を発揮し合ったが、相手が少し上回った。ただやろうとする形はある程度できていました。また頑張ります」とベテラン指導者らしい語り口で相手を褒め、教え子の労をねぎらった。

 就任20年目の節目に初の決勝進出を果たした為谷洋介監督は「早い時間での2点リードは怖かったが、引き締めながら戦った」と安どの表情を見せ、「この20年はあっと言う間に過ぎました」と述べたことから、苦労続きだったことがうかがえる。

 準決勝の4日前には、埼玉スタジアムの見学ツアーに参加し、事前に雰囲気を感じ取っていたそうだ。昌平との最終決戦に向けては「相手は横綱だが、トーナメントは何が起こるか分からない」とインターハイ予選の雪辱に燃えていた。

 主将のGK木村も昌平とのリベンジに闘志をたぎらせてきたという。小・中学時代をJリーグ浦和レッズの下部組織で育ってきただけに、「戻ってきた気持ちでした。あこがれのGK西川周作さんもここで戦っているのかと思うと、自分もうまくなった気がしました。昌平には必ずリベンジしたい」と誓った。

(文・写真=河野正)

▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選