浦和学院 vs 東京成徳大深谷(写真=河野正)

 両チームはS1リーグ(埼玉県1部)に所属。5月14日の第5節で勝っている浦和学院は前半終了間際、FW松代陽翔(3年)が左のスペースに好展開。攻撃参加した左SB山岸優飛(3年)のクロスのこぼれ球を、豪胆に攻め上がっていた右SB川畑宇輝(2年)が強シュートを放ったが、惜しくもバーの上を通過した。

 東京成徳大深谷は後半の半ば過ぎから次々とフレッシュな選手を投入し、相手の反撃に対抗した。3点目を奪う絶好のチャンスこそ訪れなかったものの、守備での応対はほぼ盤石で相手の特長をうまく封じながら時間を経過させていった。

 浦和学院はともに3年生の看板2トップである石川真稀のスピード、上田海輝人の高さを生かそうとしたが、連携の取れた相手の守りをなかなか崩せなかった。後半21分、自ら投じた右ロングスローのクリアボールをDF持山凛太朗(3年)が、狙ったがGKの正面を突くなど、得点できないまま4分のアディショナルタイムを迎えた。

 3分が経過した時だ、MF野中理央(3年)がペナルティエリアで仕掛けると、相手DFに足を掛けられてPKを取り、野中が自分で決めて1点差。しかし直後にタイムアップの笛がなかった。

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▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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