流通経済大柏のDF大川佳風は献身的に攻守に働いた(写真=多田哲平)

 その後、終盤まで猛反撃を受けて80+1分に相手DF16荒井智士(3年)のゴールで1点を返されたものの、最少失点に抑えて2-1の勝利。見事に強敵を打ち倒した。

 濵田監督は満足げに試合を振り返る。

 「普段通りやれたのがすべて。流経さんは走っても飛んでも強いので、走り合ったら負けるから、3年間やってきたことを出そうと。つまり、たくさんボールを触って11人でつなごうと。ゴール前でも焦らず、相手陣地に入った時に個人技を生かしながら、自信を持って立ち向かえたのは非常に良かった。ゲームプラン通りでしたね。流経さんの決勝進出の連続記録を阻止した。歴史に残るゲームですね」

 大番狂わせを遂げた中央学院は2年ぶりの4強入り。準決勝では日体大柏と対戦する。

 初戦敗退となった流通経済大柏は試合後にショックにまみれた様子。力を出し切れなかった悔しさはあるだろうが、それでも強豪の片鱗を見せた。DF2大川佳風(3年)の攻守における献身ぶりはさすがで、GK1デューフエマヌエル凛太朗(3年)は最後まで最後方からチームを鼓舞し続けた。DF3萩原聖也(3年)とDF5平川佳樹(3年)も対人の強さを発揮した。

 また途中出場のMF7都築駿太(3年)、FW9大堀柊人(3年)はアグレッシブにゴールに迫った。終盤に一矢報いてみせた、畳み掛けるような攻撃は迫力満点だった。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選