前橋育英は意地を見せて逆転勝利(写真=多田哲平)

 18分に根津、26分に大久保、33分には小池が決定機を迎えるもいずれもネットを揺するには至らず。前半終了間際の38分には左サイドから再び大久保が決定機を迎えたが、これも枠を捕らえることができなかった。

 後半に入ってもチャンスを決め切れないでいると、50分に先制点を献上してしまう。テゲバジャーロ宮崎内定のMF6金川羅彌(3年)のFKからFW11石﨑祥摩(3年)にヘディングを叩き込まれるのだ。

 しかし、夏の王者が意地を見せつけたのは、ここからだ。59分に徳永、小池とつなぎ、最後はペナルティエリア内でパスを受けた高足が右足を強引に振り抜いて同点弾をゲット。前橋育英がゲームを振り出しに戻してみせる。

 さらにその後、前橋育英は選手の配置を変えながら攻撃のリズムを変化させていく。すると77分、青柳からのラストパスに途中出場のMF17山田晧生(3年)が飛び込んで追加点を奪取。ついに逆転に成功する。

 そしてそのまま勝ち切り。苦しみながらも”夏冬連覇”に向けて初戦を突破した。31日の2回戦では四国学院大学香川西(香川)と対戦する。

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