デザインされたセットプレーから2得点。四学香川西の大浦恭敬監督は「狙い通り」と語る(写真=多田哲平)

 すると32分、DF2辻本海琉(3年)が蹴った右CKに福平がヘディングで合わせて同点ゴールを奪う。さらにその3分後の35分には再び辻本の右CKの流れから、相手のクリアをDF3小島大空(2年)が押し込んで追加点。前半のうちに逆転に成功する。

 そして58分にはリードを広げる。山田のクロスからFW11伊藤俊介(3年)が左足で合わせてゴールネットを揺らした。

 四学香川西にとっては心の余裕を得る大きな得点であり、羽黒にとっては焦りを増幅させられる手痛い3失点目となった。

 その後、四学香川西は羽黒の猛攻を受け、65分には右サイド(羽黒から見て左サイド)を崩されると、MF7稲葉皓己(3年)に追加点を許す。それでも反撃はここまで。

 守護神の三谷が再三のファインセーブを見せれば、小島とDF4山西憂斗(2年)のCBコンビが体を張ってピンチを凌ぎ、3-2で逃げ切った。31日の2回戦では前橋育英(群馬)と対戦する。

 インターハイの県予選で初戦敗退と悔しさを味わった夏から、守備を磨いてきた成果が最後に表われた。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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