北海 vs 国見(写真=藤原裕久)

 一方、12年ぶりとなった全国大会初戦で国見の選手たちが見せたのは、かつて全国を席巻した長いボールと走力で勝負するスタイルではなく、ボールをつなぎ主導権を握って戦うスタイルだった。決して狙いどおりにやれたわけではなかったが、故・小嶺忠敏監督という大きすぎる存在がいなくなってから、小嶺監督の模倣ではないスタイルとして、試行錯誤しようやく辿り着いたスタイルで得た全国での勝利は大きな価値を持つに違いない。

 勝った国見は31日の2回戦で尚志と対戦。試合後、木藤監督は「次の相手はプレミアリーグ昇格も決めた尚志。勝ってすぐに頭を切り替えました」と語り、新生国見でのさらなる勝ち上がりを誓っていた。

(文・写真=藤原裕久)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権