四国学院大学香川西のMF山田晃市は鋭いドリブルで相手のファウルを誘った(写真=多田哲平)

 大量得点で実力の高さを見せつけて2回戦を突破した前橋育英は、23年1月2日の3回戦で昌平(埼玉)と対戦する。

 6得点での勝利でも山田耕介監督は「前半は背後への動き出しがなかったし、横パスばかりで縦パスが一切なかった。決定的なチャンスを外してもいた」と反省を口にし、「今日のうちに映像を作って振り返りたい」と気を緩めなかった。

 一方、結果的に6失点した四学香川西だったが、スコアほどの実力差はなく、その戦いぶりは十分に評価できるものだった。とりわけ球際の強さは目を見張り、技術派が揃う前橋育英を悩ませた。一矢報いた山田は確かなテクニックを披露し、FW12竹本凜(3年)はロングスローでチャンスを演出。FW11伊藤俊介(3年)はアグレッシブにゴールを目指し、GK1三谷虎大朗(3年)は点差が開いても勝利への姿勢を失わずに声を張り上げ続けた。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権