鹿島学園は二度追いつくも惜しくも敗戦(写真=矢島公彦)

 3点目を狙い一進一退の攻防を繰り広げる両校。そんな激闘を破ったのは、またも岡山学芸館のナンバー10であった。75分、左サイド中尾からのパスを受けた田邉がタイミングよくヒールパスを供給。「学芸館らしい縦に速いサッカー」を体現すべく、そこに走り込んだ山田は右サイドネットへ豪快に右足決勝ゴールを叩き込んだ。

 かくして激闘を演じる中でも「全体を通して苦しい展開がある中で前線の選手が決めてくれた」(キャプテンのDF井上)チーム内の信頼関係を明確に表現した岡山学芸館。選手権5回目の挑戦で初の3回戦進出・16強の先に見据えるのは「できる準備をして全力で戦う」(高原良明監督)自分たちのサッカーを貫いての夏春連続全国8強入りである。

(文=寺下友徳 写真=矢島公彦)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権