”負け試合”を勝ちにつなげた大津…浜松開誠館は敗退も”静岡復権”を思わせる奮闘

大津は粘り強さを見せてPK戦の末に勝利を掴んだ(写真=佐藤亮太)

 第101回全国高校サッカー選手権の2回戦が12月31日に行われた。浦和駒場スタジアムの第2試合、浜松開誠館(静岡)と大津(熊本)の試合はもつれにもつれた。

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 先制点は浜松開誠館。前半終了前の40分、FW14松本大樹(3年)の鋭いドリブルで敵陣中央を突破。その松本のパスを受けたFW9坂上輝(3年)が右足で決めた。

 後半に入っても、奪ったら素早く仕掛ける浜松開誠館の攻勢は続いたが、肝心の得点には至らなかった。時間の経過とともに足をつる選手が続出も交代カードで攻め手を強める。

 防戦一方の大津だが、後半開始から投入されたMF7岩崎大翔(3年)が右MFに入り、サイド攻撃を起点に打開を図るとともに、191センチの長身FW9小林俊瑛(3年)をターゲットにパワープレーに移行していく。

 このまま浜松開誠館の勝利と思われた後半40+4分。大津DF4野田翔升(3年)のクロスをGKがファンブル。このこぼれ球を拾ったDF8碇明日麻(2年)から最後は途中出場のMF13中馬颯太(3年)が決め、土壇場で同点に追いつく。

 その直後、右サイドのクロスから小林が決定機を作るも枠外となり、後半終了のホイッスルとなった。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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