東山のMF清水楓之介(右)とDF仲里勇真(左)は左サイドで好パフォーマンスを見せた(写真=多田哲平)

 東山はその後、主導権を握り続ける。FW15豊嶋蓮央(3年)とセレッソ大阪内定のMF10阪田澪哉(3年)という2トップや、真田とMF8松橋啓太(3年)の2ボランチが相手の寄せを巧みにかわしながらパスワークを展開して、相手にボールを触らせない。

 たとえ奪われても、キャプテンDF4新谷陸斗(3年)とDF3志津正剛(2年)を中心としたディフェンスラインがソツのない対応を見せ、相手に1本のシュートも打たせないまま試合を折り返した。

 後半に入っても前掛かりに攻めてくる高川学園をいなす。そして51分、相手の攻撃を凌ぐと、鋭いカウンターを発動。左サイドでボールを持ったMF13清水楓之介(3年)が素早く持ち運んでクロスを上げると、これに合わせた真田の追加点でリードを広げてみせた。

 それからも、ロングボールを入れて捨て身で反撃に出てくる高川学園の攻撃をシャットアウト。安定して試合を運んだ東山は2点のリードを守り切り、2年連続でのベスト8進出を決めた。準々決勝では日体大柏(千葉)と対戦する。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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