東山のMF真田蓮司(左)と日体大柏のMF相原大翔ら中盤の主導権争いは見応えがあった(写真=多田哲平)

 後半の立ち上がりに東山はコンパクトな陣形でパスワークを展開して、攻勢を強める。48分に豊嶋が、55分には阪田がシュートチャンスを迎えた。

 次第に日体大柏の分厚いサイドアタックに手を焼きながらも、DF4新谷陸斗(3年)とDF3志津正剛(2年)のCBコンビを中心にはね返していった。

 どちらにもなかなか決定打が生まれないなか、東山の最大のピンチは78分に訪れる。自陣ペナルティエリア内でDFが触れたボールをGK佐藤がキャッチすると、これがハンドの判定となり、ゴールまで約8メートルほどの距離で間接FKを与えてしまうのだ。

 それでも全員がゴール前に並んでこのピンチを凌ぐと、0-0で後半が終了。決着はPK戦に委ねられた。

 PK戦では1本目の相手の失敗に続き、守護神の佐藤が3本目のキックをストップ。東山は1人が失敗したものの、他4人がきっちりと決めてトータル4-3で勝ち切った。

 接戦を制して初のベスト4に駒を進めた東山は、7日に大津(熊本)との準決勝に臨む。

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