真夏の夜空に桜が舞う!改革2年目の成果、C大阪U-18が横浜ユースとの100分の激闘を制し13年ぶりV

C大阪U-18は13年ぶりの優勝を果たした(写真=多田哲平)

 第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の決勝が8月3日に行われ、セレッソ大阪U-18(大阪)と横浜F・マリノスユース(神奈川)が対戦。C大阪U-18が延長戦の末3-1で勝利を収め、13年ぶりの大会制覇を果たした。

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 個人スキルに特化した指導に定評がある風間八宏氏が技術委員長に就いて2年目、その改革の成果が大きな形となって表われた。桜軍団が見せつけたのは、圧倒的な技術力と逞しさだった。

 C大阪U-18は4-2-3-1システムでスタート。GK1春名竜聖(3年)、ディフェンスラインは右からMF7和田健士朗(3年)、DF39白濱聡二郎(2年)、DF5川合陽(3年)、DF23西川宙希(1年)。中盤はMF16伊藤翼(3年)とMF27佐野泰生(1年)の2ボランチに、2列目には右からMF12皿良立輝(2年)、MF6清水大翔(2年)、FW19末谷誓梧(3年)が並ぶ。1トップにはFW9金本毅騎(3年)が入った。トップチームに2種登録されているFW北野颯太(3年)とMF石渡ネルソン(2年)、またブラジル留学のため大会途中に離脱したFW木下慎之輔(3年)は登録外となった。

 対する横浜ユースも4-2-3-1。GK1髙橋太陽(3年)、4バックは右からDF24舩木大輔(2年)、DF2髙橋謙豪(3年)、DF22畑野優真(2年)、DF25池田春汰(2年)という並び。2ボランチにMF8篠原佑岳(3年)とMF6島田春人(3年)。2列目は右からMF10松村晃助(3年)、MF40望月耕平(1年)、MF43白須健斗(1年)。1トップはFW9内野航太郎(3年)となった。

 前半にリードを奪ったのは、7年ぶりの優勝を狙う横浜ユースだった。立ち上がりからC大阪U-18のハイテンポなパスワークによって守勢に立たされたが、畑野と髙橋謙豪らがゴール前に堅陣を築いて、C大阪U-18の攻撃をはね返していく。

 すると20分、篠原が供給した右CKの流れから畑野がヘディングを叩き込む。ハイプレスを掻い潜れず、ボールをなかなか前に運べない状況での大きな先制点だった。その後も、末谷と皿良の鋭いドリブルや清水の巧みなパスで攻撃を組み立てるC大阪U-18にチャンスを作られたが、「リアクションをもう1個早めよう」と声を掛け合いながら、GKの髙橋を中心に阻止していった。

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