キャプテンのDF川合陽がCKから2ゴール。勝利の立役者に(写真=多田哲平)
1点のビハインドで試合を進めたC大阪U-18は、後半に入っても攻め続けたが、なかなかゴールを奪えない。52分には皿良の際どいFKで、62分には途中出場のMF14中山聡人(1年)のドリブルから、26分、28分には立て続けにカウンターから横浜ユースを襲ったものの、相手守備陣のブロックにあった。
しかし選手たちに焦れる様子はなかった。技術力を拠り所に、依然としてボールを握り続けていたからだ。キャプテンの川合は試合後に「自分たちが練習してきた形はできていた。フィニッシュができていなかっただけで焦りはなかった」と明かしている。
怒涛の反撃を見せていたC大阪に待望の瞬間が訪れたのは73分だ。左CKから和田がボールを供給すると、ゴール手前でFW30緒方夏暉(3年)がヘディングで逸らし、最後は川合が右足でシュート。これは一度相手GKに阻まれるも、そのこぼれ球を川合が次は左足で捻じ込み、同点ゴールを奪ってみせた。
そして1-1のまま突入した10分ハーフの延長戦でも、C大阪の攻撃の手は緩まなかった。89分、再びCKから川合が今度はヘディングでネットを揺らす。ついに逆転に成功した。
その後は前掛かりになって仕掛けてくる横浜ユースの逆手を取り、99分に皿良の絶妙スルーパスから中山が3点目をゲット。リードを広げ、大きく勝利を引き寄せる。
そして、最後まで諦めずに攻め込んでくる横浜ユースの猛反撃を防ぎ切り、100分に及ぶ激闘を3-1で見事に制した。