興國 vs 昌平

　昌平も荒井のシュートがポストに弾かれるなど追加点を奪えず。結局スコアは最後まで動かず、昌平が1-0で勝利した。今年はセットプレーが武器となっている昌平がわずかな差で勝ち切った。

　ゴールは1点しか生まれなかったが、ハイレベルで見どころの多いゲームとなった。

　昌平の藤島崇之監督が「ほんとに11番(千葉)上手いし質が高かった」と言えば、興國の内野智章は「荒井君は止められない」と、こちらも試合後に相手のキープレイヤーを称えた。

　昌平を相手にここまでボールを回せるチームは珍しく、興國を相手にここまで前線からプレスをかけるチームも珍しい。自分たちのスタイルでぶつかったからこそ実現した好ゲームだったのではないだろうか。

　試合中は厳しい声が多かった内野監督が、試合後に選手を「ナイスゲーム！」と迎えた。両チームともキャプテンをケガで欠きながらも、見どころも収穫も多い、まさに「ナイスゲーム！」となった。

(文・写真＝会田健司)