専大北上DF金子優斗(2年)は右サイドから鋭い突破を何度も見せた(写真=小林健志)

 チャンスをつくりながらもゴールを奪えない専大北上は60分2トップ2人を交代。このうちFW畠山遥斗(2年)は「負けている状態だったので、自分が入って逆転しようと思い、思い切って打ちました」というミドルシュートがゴールに突き刺さり、専大北上が同点に追いつく。突き放したい野辺地西はMF金津力輝(3年)を前線に上げ、パワフルな突破からゴールを目指すが、あと一歩でシュートを決めきれなかった。一方の専大北上も逆転ゴールは奪えず、1-1のままPK戦に突入した。

 ここで活躍を見せたのが専大北上のGK阿見真叶(2年)だった。野辺地西1人目FW千葉龍磨(2年)、2人目DF高木和(2年)といずれも右に蹴ったPKをどちらも止め、4人目DF中川原祥斗(2年)の左に蹴ったPKも止めた。PKを3本止めた阿見は「野西は昨日もPKだったので、その映像を見て、蹴る方向を分析していました」と前日の映像を見て、蹴る方向をイメージしたのが勝因だったという。野辺地西GK伴琉太郎(3年)も専大北上2人目金子のPKを止めたが及ばず、3-1でPK戦を制した専大北上が初のプリンスリーグ東北参入を決めた。

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▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ東北 プレーオフ(参入戦)
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