日大鶴ヶ丘のMF高橋勇気は鮮やかなミドルシュートを決めた(写真=多田哲平)

 36分の7点目は目の覚めるようなミドルシュートだった。高橋が相手に囲まれながらも、これを軽やかなターンでかわすと右足を一閃。綺麗な弧を描いたシュートをゴール右隅に突き刺した。

 後半に入っても日大鶴ヶ丘は主導権を握り続ける。

 8点目まで時間が空いたものの、57分に高橋からパスを受けた櫻井がシュートを突き刺すと、65分にも同じような形から高橋のパスに合わせて櫻井が左サイドから敵陣を抜け出して追加点。

 そして69分、右サイドを持ち上がったMF13安川大飛(2年)がGKの手を弾く強烈なショットを叩き込み、10点の大台に乗せた。

 さらに72分には、左からのサイドチェンジに抜け出した安川が放ったシュートのこぼれ球をFW20小泉心翔(2年)が詰めて11点目。76分、高橋が再び鮮烈なミドルシュートをゴール右に決め込んだ。

 終盤の80分には右サイドの安川からのパスに櫻井が合わせて13点目を奪い、ゴールラッシュを締め括った。

 13-0と大勝でスタートを切った日大鶴ヶ丘は、準々決勝で日大二と対戦する。

 一方で大差で敗れた都立富士だが、常に防戦一方だったわけではなく、カウンターから相手ゴールに迫るシーンも作っている。73分にはMF7山内甚之介(2年)が豪快なロングシュートで相手を脅かした。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和4年度東京新人戦(新人選手権大会)