桐光学園のMF野頼駿介は巧みなテクニックで攻撃を牽引(写真=多田哲平)

 前半の桐光学園の決定機は、松田からパスを受けた野頼がシュートを放った39分の場面くらい。これも相手GK86福島寛大(3年)に防がれている。

 後半に入ってオープンな展開にはなったものの、48分のベイリージャスティンのヘディングも、MF7齋藤俊輔(2年)のシュートも決定打とはならなかった。

 それでも桐光学園に焦りはなかった。後半の終わり際には、立て続けにCKからピンチを迎えたが、これをDF16坂本輝(3年)、DF5豊田怜央(3年)、DF3川口泰翔(2年)という3バックや、GK1山田啓太(3年)ら守備陣を中心にはね返し、スコアレスで前後半を終えた。

 結局延長戦でもスコアは動かず、勝敗の行方はPK戦に委ねられた。

 PK戦で存在感を放ったのが、延長後半途中から出場したGK30村田侑大(2年)だった。堂々とした振る舞いが印象的なこのシュートストッパーは、相手の2本目と4本目のキックを見事に阻止するのだ。そしてキッカー4人が連続で決めて勝負あり。

 激闘を制した桐光学園は、来季のプリンスリーグ関東2部昇格が決定。2部とはいえ、4年ぶりにプリンスリーグの舞台に戻ることになった。

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