29日、T2リーグ第9節、国士舘vs都立東久留米総合の一戦が西日射す駒沢第2球技場で行われた。心配された天気の乱れもなく、心地よい気候に良好な芝状態。6月7日から行われる総体二次予選に向け、意気も上がっている国士舘。一方、都立東久留米総合はリーグ戦と夏の選手権予選に向けての戦いが始まっている。
試合前、「立ち上がりの10分に気持ちをかける」と気合を込めた国士舘が、いきなりその通りの集中力を見せる。立ち上がり1分、国士舘はキックオフのボールをそのまま持ち込み右からのコーナーキックを獲得。7番が送り込んだボールはゴール前で待ち構えていた10番・木村大輝に。木村はヘディングであわせ、一度は弾かれるもそのボールを再度足でゴールへ蹴りこみ、国士舘が先制する。その後も攻め続ける国士舘。両サイドからよく走り、都立東久留米総合ゴールを脅かす。
だが、都立東久留米総合も徐々に攻撃が噛み合い始め、そのスピードを上げてくる。
16分、都立東久留米総合は左サイドを駆け上がった6番・後藤勇也が角度の無いところから強烈なシュートを放ち、ボールはゴール右隅へ突き刺さる同点ゴールに。
同点に追いついた都立東久留米総合はパスが良くつながるようになり、スピードを活かした突破も目立ってきた。だが、国士舘も最後まで足を出しきる守備を見せ、都立東久留米総合を自由にさせない。次々と攻撃のサイドが変わる目まぐるしい展開も、お互い決定機を作り出せないまま前半を1対1の同点のまま終了する。