そんな状況の中迎えた25分、立ち上がりから積極的な攻撃を展開してきた駿台学園が先制点奪取に成功する。度々攻撃の起点となり、チャンスメークしていたFW8番・佐々木裕太が右サイドを縦にドリブルで持ち込み、グランダーのクロスを送ると、この速いラストパスを6番・金井拓未が上手く合わせてゴールネットを揺らした。この先制点の場面では右サイドで佐々木、ゴール前で金井がそれぞれ相手DFとの1対1の駆け引きで勝った結果、生まれたゴールであった。
先制点を許した都立駒場はゴールどころかシュートまで持ち込むことすらできない状態。左MF7番、ボランチ16番、FW11番などボールを持てる選手がいるものの、全体的に迫力の欠ける攻撃に終始。37分、左MF7番の相手GKとDFの間を縫うような絶妙なクロスも走り込んだ11番、9番に合わず唯一といえるゴールチャンスを活かすことができなかった。
雨も非常に強くなり、雷も鳴り響くなど最悪なコンディションの中迎えた後半、都立駒場が前への意識を高めるが、駿台学園も追加点を狙う姿勢を見せ互いにチャンスを作り出す。駿台学園は10分、左サイドから9番のアーリークロスにゴール前で6番・金井拓未がヘッドで合わせるがGKの好セーブの前にゴールならず。一方の都立駒場も右サイドからのクロスに対し、DFがクリアしきれなかったこぼれ球を拾った11番が自ら持ち込んでシュートを放つが惜しくもサイドネットに吸い込まれる。