ここまで駿台学園がやや優勢に攻めているものの、どちらに転んでもおかしくない試合展開の中、ある“一瞬の隙”が試合の流れを決めた。58分、都立駒場が押し込む中、駿台学園がカウンターを仕掛ける。ボールを奪うと一気に前線へロングフィード。対応が遅れたDFライン裏のスペースを突くと、抜け出した8番・佐々木裕太がGKと1対1の状況で都立駒場DFに後ろから倒されPKを獲得。この絶好機を5番・若林晃平が落ち着いて決めて2対0とリードを広げた。
2点を追う都立駒場は、選手交代やポジションチェンジで手詰まり感が否めない攻撃の状況打開を狙うが、逆に72分、速攻から駿台学園に3点目を奪われ万事休す。駿台学園は右サイドから左サイド10番・原虎ノ介へと大きな展開から最後は6番・金井拓未が決める綺麗な崩しで勝負を決めた。
そしてとどめは81分、右サイドからのスルーパスに対し、斜めに走り込んだ8番・佐々木裕太がGKとの1対1を冷静に制しゴール。チーム4点目を決めた佐々木は試合を通して豊富な運動量と、果敢なドリブル突破で駿台学園の攻撃を牽引。勝利の立役者となった。
試合は結局4対0で駿台学園の快勝。勝ち点を18に伸ばし、今後に期待が持てる勝利を収めた駿台学園はに対し、一方の都立駒場は守備を中心に多くの課題を突き付けられた敗戦となった。