星琳 vs 筑陽学園(写真=中倉一志)

 それでも筑陽学園は落ち着きを失わない。フォーメーションは同じく4-3-3。中盤の底に構えるキャプテン・堤翔之介(2年)が星琳のチャンスの芽を確実に摘み取り、ボランチの位置でプレーする岩本大生(2年)がボールを受けてチームに落ち着きを与える。そして足もとの高いテクニックを駆使したドリブルを持ち味とする吉田虎次郎(2年)と山崎遥人(2年)が攻撃にアクセントを加え、程なく試合の主導権を手繰り寄せた。

 そして12分、筑陽学園が追加点を挙げる。溝上漣からのフィードを受けた柏木蓮杜が距離のある所からループシュート。これが鮮やかに決まった。高い位置からボールに寄せてくる星琳は、GK斎藤尚斗(1年)が高い位置へポジションを取って最終ラインの裏のスペースをカバーしているが、その位置を冷静に見極めてのシュート。鮮やかな2点目だった。そして前半終了間際の32分、筑陽学園の3点目が生まれる。起点になったのは既に2得点を挙げている柏木蓮杜。自らの突破でチャンスを作ると、追走してきた原田兼伸(2年)にラストパス。原田兼伸が左足でゴールに流し込んだ。

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▽令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)
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