星琳 vs 筑陽学園(写真=中倉一志)

 さらに後半開始間もない40分、筑陽学園は山崎遥人が放ったシュートのこぼれ球に吉田虎次郎が反応して4点目。反撃態勢を整えて再び前から仕掛けに行った星琳の出鼻をくじいた。これで事実上の勝敗が決まる。ここからは筑陽学園の独壇場。星琳の集中力が落ちたこともあり、吉田虎次郎、山崎遥人が高いテクニックを駆使して相手の中盤を制圧。そして柏木蓮杜が何度もゴール前へ顔を出す。いつしか星琳は防戦一方に追い込まれた。そして試合はこのまま4-0で終了。筑陽学園が準々決勝進出を決めた。

 筑陽学園にとっては、一方的に攻撃を繰り出していながら追加点を奪えなかったことが悔やまれる点ではあるが、足もとの高い技術を活かした小気味よいパスワークや、個で勝負ができるドリブル突破、そしてサイドからはもちろん、中央からも崩せるアイデアの豊富さなど自分たちの持ち味を存分に発揮した試合。万全の態勢で準々決勝に臨む。

(文・写真=中倉一志)

▽令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)
令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)