ゴール前での競り合い(写真=中倉一志)

 対する博多は中部ブロックを勝ち上がって県大会進出を果たした。ここまで3試合を戦って5得点3失点。2回戦では折尾愛真を延長の末に下し、3回戦ではシード校の九州国際大付に1-0で勝利。さらに準々決勝でもシード校の高稜高校を2-0で下して準決勝まで勝ち上がってきた。粘り強さを武器に東福岡に挑む。

 試合は東福岡の先制点で始まる。時間は3分。CKのチャンスに井上碧斗(2年)が頭でつないだボールを阿部来紀(2年)が右足を振り抜いた。あっという間の先制点に、さすがは攻撃力の東福岡という空気がピッチに漂う。だが博多はそうはさせなかった。

 失点が早い時間帯だったことが幸いしたのか、博多に動揺は見られない。そしてバランスの取れた守備陣形で東福岡の攻撃を封じた。守備の基本はブロックを敷いて待ち受けるというもの。だが、ただ引いていただけではない。宮崎陽翔(1年)の前線からのプレスに連動した高い位置からの守備と使い分けながら、押し込まれてもチャレンジ&カバーを徹底してゴールを許さない。

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▽令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)
令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)