東福岡が攻め込む(写真=中倉一志)

 立ち上がりから攻め込んだのは東福岡。ハーフコートゲームというよりも福大若葉をゴール前に釘付けにして試合を進める。西田頼(2年)を中心に少ないタッチでボールを動かしてリズムを刻み、左サイドから吉岡拓海(2年)が切れ味鋭いドリブルで仕掛ける。攻撃だけではない。素早く攻守を切り替える守備でも福大若葉を圧倒。これでもかとばかりに連続攻撃を繰り出していく。

 一方、福大若葉にとってはこの展開は予想通り。準決勝で第101回全国高校サッカー選手権16強の飯塚を無得点に抑えた守備力で東福岡の攻撃を跳ね返していく。最終ラインに5枚、中盤に森部絢(1年)、喜連川凌久(1年)、川上礼偉(1年)の3枚を並べる守備ブロックを作って東福岡の縦への侵入を防ぎ、ゴール前ではGK野上大翔(2年)を中心に全員が身体を張ってゴールを守る。シュートは打たれても決定機は許さない。

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▽令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)
令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)